部屋の本棚に並んでいるのは、前から書き続けているノートだった。
いま現在書いているノートは何冊目になるのか?疑問に感じたので、100均へ行ってナンバリングシールを買ってきて、貼ってゆくとなんと12冊目だった。
社会人になってから書き始めたノートなので、今から6年前から書き続けている。
ITエンジニア時代の勉強用ノートや英語学習用のノートを含めると17冊目になっていた。

決して努力してこの数になったわけではない。自然とこの数になっていたといった方が正しいだろう。いつの間にこんなに書いていたのか。
はじめの方のノートを見てみると今とはかなり考え方が違う。夢にあふれていてやる気はあるが、どこか幼稚な考え方。
その頃と比べると幾分か成長したようにおもう。
その思考の伸びの部分はこのノートを書き続けていたからだろう。今回はノートを書き続けて良かったことについて書いていく。
最初にまとめて書くと下記の7つになる。
- しあわせ再び
- 忘却した知識
- 頭がスッキリ
- 頭に入ってくる
- アイディアが浮かぶ
- 客観的に反省
- 真の考える力が身につく
それではさっそくノートを書き続けて得たものについてご紹介する。
1.しあわせ再び
わたしはノートになんでも書くようにしている。例えばその日にあったことを日記のように書くこともある。
2015年11月22日、彼女とふたりで広島に旅行にいった帰りの日。広島から東京に向かう新幹線の中で日記を書いている。
初日にいった汁なし担担麺専門店「キング軒」で山盛りの花椒がヒリヒリとしびれ、唇がジンジンとして30分はまともにしゃべれなくなってしまったこと
夜に行った居酒屋で食べた「ウニホーレン」。バターの香りとともに口の中に入り、濃厚なウニとマッチして頬がとろけてしまったこと、などなど。
広島の思い出について書いてある。
それを読んでいるだけで、よだれをだしそうなくらい当時のことをありありと思い出し、幸せをふたたび感じることができる。
1泊2日の旅行で短い時間だったが、ウニのように濃厚な旅だった。と日記を書いていればこそ思い出せることである。
2.忘却した知識
誰でも忘れてしまうことはあるだろう。どれだけ大事なことでも、大切に覚えておこうと思っていることについても人は忘れてしまうものである。
そんな忘れてしまう知識や情報でも、ノートに書いていれば思い出すことができる。
しかし、それだけではない。
ノートに書いているということは、一度は学んでいるもの。以前、頭に入ってきているものなので、ノートを見て思い出すときは一文を読んだだけで、関連した情報も思い出すことができる。
忘却した知識も効率的に思い出すことができるのがノートの力である。
3.頭がスッキリ
誰でも悩みごとの1つや2つあるだろう。その悩み事もノートが解決してくれる。
仕事の問題点や解決方法だったり、今日の夕飯は何にしようかだったり、家に帰ってから何をしようかだったり、人は常に悩みを抱えている。
この悩みを抱えている状態は非常に苦しい。あたまがモヤモヤして考えても考えても同じところを回っている感じで気持ちが悪い。
その苦悩をすべてノートに一度書いてみるとよい。
ただ書いているだけで、悩みが解決することもあるし、実は悩んでいることは根本的に一つだけだったということが多々ある。
悩みごとがある時はノートに書くことで頭がスッキリとする。
4.頭に入ってくる
何か学ぼうとするときは大抵の人は、本を読んだり、ネットで検索したり、人に聞いてみたりするだろう。ただ、これだけでは学びにはならない。
何かを学ぶ=頭に入れるときに大事なのはインプットではなくアウトプット。
ノートに学ぶべきモノについて書く、つまりアウトプットというのは考えることにつながる。なぜなら書くことができるのは、頭を使って考えた結果しか書くことが出来ないからだ。
なので、書くこと=考えることになるのである。
5.アイデアが浮かぶ
アイデアというのはAとBの組み合わせでしかない。過去に経験したことがないことをいくらアイデアに組み込もうとしも無理だ。
ノートを開くと過去の自分の姿が見えてくる。
その過去の自分と今の自分との組み合わせでいくつかアイデアが浮かぶだろう。
6.客観的に反省
過去の自分について反省をしようとするとき、必ずその当時の感情も思い出してしまい、感情のまま反省しているのではないだろうか。
失敗したのは自分のせいだが、上司の言い方がイライラして……と怒りや憎しみを伴い反省しようとしてもそれは正しい反省とは言えない。
一方、以前に書いたノートを読み返してみるとき、書いた当時の感情は忘れてしまっている。
「あれ?こんなこと書いたっけな?」という風に書いたことすら思い出すことができない。
書いた当時のことを忘れてしまっているので、感情を抜きにして客観的に反省することが出来る。
客観的にモノを反省できるのであれば、次の行動すべきことが明確になり、自分に有益である。
憎しみや怒りを思い出すだけに留まるのはヤメよう。
7.真の考える力が身につく
ノートを6年間書き続けて一番良かったなというのはこれである。
書いていけばいくほど、自分の思考が少しずつであるが方向性を持っていることに気が付く。
例えば、わたしは仕事をするのに電車通勤は絶対に嫌だとか、いまの考え方を肯定されるようなモノより新しい考え方を提案される方がグッとくるなどなど。
わたし自身考え方に指向性があることに気が付いた。
これはつまり自分の意見を持つことが少しずつできているという事なのだろう。考える力が身について一人前のかっこいい大人に近づいている。
まとめ
いかがだっただろうか。
ノートを書くメリットについて7つ具体例を挙げてご紹介した。
先にも書きましたが、一番のメリットは「真の考える力」が身についたこと。これをなくしては「大人」にはなれないと考えている。
きちんと自分の意見・考え方を育てていかないと、いつまでたっても時代に流される人間になってしまう。
今日からぜひノートを書いてみませんか?