先週6日間かけて行われた大会FACEIT Global Summit:PUBG Classicをデータで振り返ろうと思います。
FACEITとは?
そもそもFACEITとは、eスポーツ大会を容易に開催するためのツールを提供しているサービスです。
PUBG以外にもCS:GOやDOTA2の大会用のツールがあります。
そのFACEITを提供している企業が主催したPUBG大会がFACEIT Global Summit:PUBG Classicです。
本大会は、グループステージ(予選)、エリミネーションステージ(敗者復活戦)、グランドファイナル(決勝)の3ステージありますが、今回データで振り返るのはグランドファイナルのみになります。
データで見る「FGS PUBGグランドファイナル」
決勝へ出場したのは予選、敗者復活戦を勝ち抜いた16チーム
チーム名 | 略称 | 国 |
Ninjas in Pyajamas | NIP | スウェーデン |
Shiit To kill | STK | 北アメリカ |
Team VSG | VSG | 韓国 |
Afreeca Freecs Fatal | AFF | 韓国 |
Team Liquid | TL | 北アメリカ |
Four Angry Men | 4AM | 中国 |
Tempo Storm | TS | 北アメリカ |
Armory Gaming | AG | タイ |
17 Gaming | 17G | 中国 |
Envy | ENV | 北アメリカ |
OGN EntusForce | OEF | 韓国 |
Incognito | INC | オーストラリア |
OP Rangers | OPR | 韓国 |
Cloud 9 | C9 | 北アメリカ |
Winstrike | WIN | ロシア |
Aerowolf Team One | AW1 | インドネシア |
16チームが2日間かけて12試合行いました。MAPはErangelとMirammerの2マップをそれぞれ6試合。
また、勝敗はポイント制で行われ最終的に「順位ポイント」と「キルポイント」を16試合でより多く取ったチームが優勝になります。
キルポイントは1キルごとに1ポイント。
順位ポイントは1位(ドン勝)が10ポイントで下位順位は下記の通りです。
順位 | ポイント |
1位 | 10 |
2位 | 6 |
3位 | 5 |
4位 | 4 |
5位 | 3 |
6位 | 2 |
7位 | 1 |
8位 | 1 |
9~16位 | 0 |
ここまでがデータで分析するまでに必要な基本ルールになります。
最終順位
最終的な順位とトータルポイントはこちらです。
順位 | チーム | トータルポイント |
1 | OPR | 101 |
2 | STK | 97 |
3 | TL | 86 |
4 | OEF | 86 |
5 | AG | 84 |
6 | VSG | 84 |
7 | 4AM | 80 |
8 | AW1 | 69 |
9 | WIN | 56 |
10 | INC | 53 |
11 | TS | 53 |
12 | C9 | 52 |
13 | NIP | 52 |
14 | AFF | 51 |
15 | 17G | 50 |
16 | ENV | 39 |
累計ポイント推移
累計のポイント推移はこの通りです。

ご覧のとおり、優勝したOPRはラウンド3からトップを維持し、ラウンド8までは2位との差を広げています。
ラウンド10で2位に追いつかれますが、最終ラウンドで僅差で優勝をきめました。
ここで面白いのが、最終順位2位のSTKです。
STKは前半、全くポイントが取れず最下位争いをしていましたが、ラウンド4からポイントを稼ぎ、ラウンド9では26ポイントを一気に獲得しています。
また、OPRはすべてのラウンドでポイントを獲得していて毎試合平均的な強さを発揮しているのに対し、STKはゼロポイントだったラウンドが3回もあります。
逆に15ポイント以上のラウンドが4回あり、全チームで最多。
STKはハマれば強いチームだということがわかります。
順位変動
ラウンド毎の順位変動は下記の通り。

ラウンド1で1位だったAFFは最終14位、ラウンド1で2位だったENVは最終16位という結果になっています。
反対に、ラウンド1で13位だったSTKは最終2位まで順位をあげていて、ラウンド毎の順位変動が激しいのが分かります。
AW1は、たった1ラウンドで7つ順位をあげています。
PUBGの大会でドン勝を取るのがいかに重要なのかが分かります。1ラウンドですべてがひっくり変える可能性があるのを物語っています。
1ラウンドで獲得できる最大ポイント
ラウンド毎の全チームのポイント合計は下記の通りです。

全チームのポイント合計は平均して90ポイント程度です。
変動がある部分は、自滅やパルスなどによって倒れた場合、他チームがキルポイントを獲得できないということがあり、変動があります。
1ラウンド90ポイントのうち、今大会のラウンド最大ポイントはSTKのラウンド9の26ポイント。
ここでもいかに爆発力があるかが分かりますね。
この爆発力が最終ラウンドまで結果がわからず、最後までドキドキ観戦できるんだと思います。
まとめ
FACEIT Global Summit:PUBG Classicをデータでざっくり振り返りました。
- 優勝チーム OPR 101ポイント
- 優勝したOPRはラウンド3から1位を維持
- OPRは継続的にポイントを獲得
- 1ラウンドでの最大獲得ポイントはSTKの26ポイント
次回は上位チームと下位チームの差はなんだったのか?データで分析していきます。