突然ですが、下の配信を10秒ほど見てください。
大会がはじまる時にシーンが切り替わる部分です。
事前に用意した動画をつかって、まるで大規模大会の配信のようにシーンを切り替えることが無料ソフトOBS Studioでできちゃいます。
その方法を今回はご紹介します。
シーン切り替えって必要?
とその前に、そもそもシーン切り替えって普通のゲーム配信で必要なの?ということをお話します。
ゲームの場合は通常2つのフェーズがあります。
- キャラやゲームモードなどの選択する画面(待機画面)
- 実際にプレイしている時の画面(プレイ画面)
配信をしているときももちろんこの2つの画面を流していますよね。
ここで問題となるところが、「ゲーム配信用オーバーレイ」を使用している場合です。
オーバーレイを使っていると、プレイ画面に合わせて作られていると思います。実際、視聴者に長く見てもらう部分はプレイ画面ですので当然のことです。
しかし、待機画面に入ると「待機画面」と「オーバーレイ」がちぐはくになってしまい、残念なことになってしまいます。


そういったことが無いようにシーン切り替え機能を使って、それぞれに合ったオーバーレイを使おう!ということです。
シーン切り替え方法
今回はただ単にシーンを切替る方法ではなく、最初にお見せしたプロっぽいシーン切り替えの方法をご紹介します。
設定が完了するとこのようになります。
では設定していきましょう!
手順としては下記の通りです。
- 事前準備(素材作成)
- トランジション設定
- ホットキー設定
ではさっそくご説明します。
事前準備(素材作成)
プロっぽいシーンの切り替えに必要なのは「切り替えるときの動画」です。単に「短い動画」が切り替えるタイミングで流れているだけ。
なので、必要なのはトランジション動画になります。
実際の作り方は別の記事で書きますので、こちらをご覧ください。
→(執筆中)トランジション動画の作り方
作る際にはAdobeのAfterEffectが最も使いやすい、かつプロも使うほどクオリティの高いものが製作できるのでおすすめです。
また作るときのポイントは3つ
- 時間=2秒~3秒
- 構成=一瞬、画面全体がすべて隠れるように
- 動き=メリハリをつけて躍動感を持たせる
です。
また、複数の画像やレイヤーを使って作った方がプロっぽいトランジション動画が作れます。
トランジション設定
トランジション設定とはシーンを切り替える設定のこと。
▼OBS Studioの画面の「シーントランジション」の下にある項目を「スティンガー」に変更します。

▼次に、シーントランジションの設定(歯車マーク)をクリックし、プロパティを開きます。

▼動画ファイルを設定します。

動画ファイルは事前準備で作成したトランジション動画を選択してください。
また、 トランジションポイント(ミリ秒)はトランジション動画に合わせて設定してください。
以上がトランジション設定の方法です。
ホットキー設定
OBSのホットキーとは、特定の機能を呼び出して実行できるキー(ボタン)のこと。今回はこのホットキーを使ってシーン切り替え機能を呼び出すキーを設定します。
この設定により、一つのボタンを押すだけでシーンが簡単に切り替えられるので、ゲーム中でも簡単にシーン切り替えができるようになります。
▼「ファイル」タブから「設定」を選択

▼ホットキーメニューを選択し、トランジション部分に好きなキーを設定する

今回は「num 0」を設定しています。 テンキーボードの「0」の部分ですね。
このキーは押しやすく、また押し間違いも少ないのでおすすめです。
以上でシーン切り替え設定が完了です。
ホットキーの注意ポイント
配信中にホットキーを設定したキーを押してしまうと意図せずにシーンが切り替わってしまうので注意が必要です。
例えば、ゲーム内で仲間とテキストチャットをしているときに間違えて押してしまうとシーンが切り替わってしまって、それに気づかず配信画面がおかしな状態のまま垂れ流してしまう、なんてことがあります。
実際にわたしが経験しました… そのまま気が付かず30分もその状態で配信してしまい、悔しいというとか悲しい気持ちになりました…。
そうならないように便利なアイテムがElgato Stream Deckです。
このアイテムはゲーム配信用に作られた専用外部キーボードです。別名スイッチャーとも呼ばれています。OBSに対応していて、シーン切り替え以外にもボイスチェンジャーや効果音を出したりする場合に使われます。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はプロっぽいシーン切り替えをするための設定をご紹介しました。
最後にまとめておきますね。
- 事前準備
- トランジション動画作成(2~3秒動画)
- トランジション設定
- トランジションモードは「スティンガー」
- 準備で作ったトランジション動画を設定
- ホットキー設定
- シーン切り替えを一発でできるキーを設定
- 注意:誤って押してしまう場合があるので注意が必要
先にお話ししたとおり、ゲームの待機画面とプレイ画面では構成が異なり、オーバーレイを使っている場合だとちぐはくになってしまいます。
なので、このシーン切り替えを巧みに使って、視聴者により快適にゲーム配信を見てもらいましょう。