2017年現在、韓国は最強。これは疑いようのない事実である。
しかし、なぜ韓国はeスポーツで最強なのか?という疑問について考察してみたいと思う。
まず、どれほど韓国が最強なのかを2016年の韓国の成績をみてみよう。
2016年の韓国eスポーツチームの功績
・League of Legend
『SK TELECOM T1』 3連続優勝
・Overwatch
Overwatch World Cup 『韓国』優勝
・Starcraft 2
韓国人『Byun』が優勝
・Tekken
韓国人『Saint』が優勝
・Street Fighter 5
韓国人『Infiltration』が優勝
オンラインゲームのタイトルを韓国人プレイヤーが総なめしている。
なぜ韓国は強いのか
1. オンラインカフェが異常なほど多い
2. 学生のたまり場になっているネカフェ
3. eスポーツ選手が花形職業
4. eスポーツ人口が多い
5. eスポーツ専門放送チャンネルの存在
この5つが韓国最強の要因だろう。つまり、国全体で盛り上がっているということだ。
オンラインカフェというのは日本でいうネットカフェのこと。「皇帝」と呼ばれるイム・ヨファン選手が経営するオンラインカフェだけで会員数は70万人。日本のネットカフェと韓国のオンラインカフェの違いは解放感だ。
日本のネットカフェの場合、”個室”が基本とされ一人でマンガを読んだりネットを楽しんだりすることを基本として作られている。しかし、韓国の場合は、机を並べて隣との壁などが存在しない。そのため和気あいあいと友達とゲームを楽しむことができるのだ。
そのため学生たちのたまり場になっていて、ゲームを通じての交流も深い。

韓国人経営の大久保にあるeスポーツカフェ
また韓国での「人気スポーツランキング」でサッカーに次ぐ2位で、子供が将来就きたい職業も2位になるほど韓国ではプロゲーマーが花形職業となっている。そのためか、韓国のeスポーツ人口は多い。韓国全体の人口が約5000万人に対して半数以上、つまり2500万人以上がオンラインゲームをプレイしている。(about educationより)
人気があってプレイ人口が多く、メディアにとってメリット(数字が取れる)があるからこそ国全体で盛り上がっている。
だから韓国は最強なのだ。
日本が強くなるために
では日本がeスポーツというジャンルで強くなるためにはどうしたらよいのか。
私なりに考えた3つをご紹介します。
1.ゲームそのもののイメージを払拭
2.ゲーマー人口を増やす
3.プレイヤーファーストの精神
日本人がゲームと聞くと「低俗な遊び」とか「子供がすること」、「暇つぶし」というイメージを持つ人が多いのではないか。確かに20年前までは全世界でそうでだった。しかし、今は違う。世界が見るゲームとは、「スポーツ」なのだ。サッカーや野球、バスケ、水泳と同じスポーツだとしてとらえられている。
ではなぜ未だに日本人がゲームに対する概念が変わらないのか。それは、超有名ゲームメーカーがターゲットにしているのが、「子供」だからだ。任天堂にしてもソニーにしてもほとんどのゲームが子供向けに作られてしまっているのだ。だからゲームと聞くと低俗な遊びで子供がするイメージが払拭できない。日本がeスポーツで強くなるためには、ココのイメージを変えなければならない
2つ目にゲーマーの人口を増やすことがあげられる。最近の日本人ゲーマーの人口は増えつつあるが、かなり伸び悩んでいる。それはなぜか。楽しくプレイできないからである。
プレイ中にうまくいかなかったことを他人のせいにして暴言を吐き合っている光景をよく見る。こういった状況では楽しくプレイしろというほうが無理だ。ゲームをする日本人はもっと大人になるべき。口ばっかりのガキが非常に多いことに肩を落とすばかりである。
3つ目にプレイヤーファーストの精神があげられる。いまだに日本eスポーツの分野は成熟しておらず、プロといわれる選手でさえ不当な扱いを受けていることが多い。
【大事な報告】
この度私KENは東京ヴェルディを
退団します。
退団理由は下の文章になります
高校生の拙い文章ですが
読んでいただけると有り難いです。
東京ヴェルディのクラブ、ファンの皆様
今までありがとうございました。#拡散希望 pic.twitter.com/8q1Kh1trZu— FIFA17ケンKEN (@KENFIFA17) February 8, 2017
こういった状況では盛り上げるどころか、どんどん冷え切ってしまうばかりである。プロサッカーのチームである東京ヴェルディがこのような体制ではeスポーツの繁栄の兆しすら見えない。
もっとプレイヤーファーストの精神が大切である。何しろプレイヤーがすべてになっているのだ。どんな試合になるか、観客をどのように盛り上げるかはすべてプレイヤーにかかっている。衝撃的なプレイを生み出して観客を沸かせ感動を与えるのはすべてプレイヤーなのだ。
そのプレイヤーを大切にしないチームというのは、アタマの悪いバカだ。
以上の3つを踏まえつつ低俗な遊びからスポーツ文化に昇華させ、誰から見ても魅力あるエンターテイメントにしていかなければならない。
そうしてようやく大手メディアが食いついて来るのだ。
みんなで押さえておきたいポイント3つ
とここまで韓国がなぜ最強なのかということと、日本eスポーツが繁栄するポイントを述べた。しかし、普通にゲームをしている人にとっては「ふーん」で終わってしまうだろう。なので、普段ゲームをする人に3つだけ抑えてほしいポイントがある。
1.オンライン上であっても暴言を吐いてはダメ。
2.高度な文化だと知る
3.本気でやってこそのスポーツ
この3つを守りながら意識しながら、ゲームをすればきっと楽しい。詩人である「みつを」さんもこんな詩を残している。
「本気」
なんでもいいからさ
本気でやってごらん
本気でやれば
たのしいから
本気でやれば
つかれないから
つかれても
つかれが
さわやかだから
みつを
文化出版社 「本気」 著:相田みつを
一人ひとりがみんなのために。
誰もが楽しめるようなにゲームエンターテイメントを盛り上げていきましょう。
いじょう、おわり!